2012.10.31 Wednesday
ねじれなくなった。
今日編み物をしていて気がついたこと。ねじれなくなった。前は靴下など筒状のものがらせん状にねじれていたのだけれど、今はまっすぐだ。以前かたっぽだけ編んだ靴下の片割れを編んでいてわかった。しかしこれでは左右違う感じの靴下になってしまう。スチームアイロンでカバーできるか。そろそろ次に何を編むか考えたいな。
2012.10.30 Tuesday
加湿器。
加湿器を出すも、フィルターがなかった。まだ稼働できず。午後寒くなる。こたつ出したい。今日の夜は鍋にしよう。しょうがをたっぷり入れて温まろう。今日もいろいろと物を捨てたけどまだまだ減らないなあ。果てしない旅はまだまだ続く。
2012.10.29 Monday
東京国際映画祭「5月の後」を観てきました。
いつも六本木に映画を見に行くと雨なんじゃないかと思います。昨日は映画祭の最終日。フランス映画だったんだけど、イタリア語のクラスでプローチダ島であの映画の撮影をしていたという情報を得て見てきました。
時代はフランスの革命運動1970年代。高校生たちが革命運動に参加し始めている。大人に混じってデモをしたり、学校で活動したり、学校を襲ったり。次第に過激になっていく。襲った相手が瀕死の重傷を追ってしまい、フラスから逃れることに。イタリアに入り南に下っていく。途中で同じような運動をしている人にあったり、自分の本当にやりたいことを見つけたり、好きな人ができたり、これまでとはちょっと違った人生が見えてくる。フランスに戻った主人公はまたなんとなく活動したり、これまでやりたかったことを仕事にしたり、学生から大人に向けての人生が進んでいく。おわり。
見ていてちょっと退屈な映画だったけれど、フランス映画ってちょっとこういう難解な、時にまったりとした、そして想像の世界みたいな部分もあり、それはそれで「らしい」という気もした。
またこの時代か、フランスなのか、若い人がやけに大人っぽい。映画終わったあとでR嬢と目を見合わせて「高校生なんだよね!?」と確認したほどだ。うらやましくもあり、もうちょっと甘えていたい気もする。
で、問題のプローチダ島は学生たちがフィレンツェからレッジョ・カラブリアに南下する途中、学生たちがバカンス(やっぱりバカンスなんだ!)を楽しみつつ、彼と彼女が決別するというシーンに登場していた。自分の知っている島、自分の知っている道、自分の知っている海が映画に登場するというのが不思議でうれしかった。
時代はフランスの革命運動1970年代。高校生たちが革命運動に参加し始めている。大人に混じってデモをしたり、学校で活動したり、学校を襲ったり。次第に過激になっていく。襲った相手が瀕死の重傷を追ってしまい、フラスから逃れることに。イタリアに入り南に下っていく。途中で同じような運動をしている人にあったり、自分の本当にやりたいことを見つけたり、好きな人ができたり、これまでとはちょっと違った人生が見えてくる。フランスに戻った主人公はまたなんとなく活動したり、これまでやりたかったことを仕事にしたり、学生から大人に向けての人生が進んでいく。おわり。
見ていてちょっと退屈な映画だったけれど、フランス映画ってちょっとこういう難解な、時にまったりとした、そして想像の世界みたいな部分もあり、それはそれで「らしい」という気もした。
またこの時代か、フランスなのか、若い人がやけに大人っぽい。映画終わったあとでR嬢と目を見合わせて「高校生なんだよね!?」と確認したほどだ。うらやましくもあり、もうちょっと甘えていたい気もする。
で、問題のプローチダ島は学生たちがフィレンツェからレッジョ・カラブリアに南下する途中、学生たちがバカンス(やっぱりバカンスなんだ!)を楽しみつつ、彼と彼女が決別するというシーンに登場していた。自分の知っている島、自分の知っている道、自分の知っている海が映画に登場するというのが不思議でうれしかった。
2012.10.28 Sunday
まつりのあと。
今日は午後から雨。午後は洗面台の工事(半年もかかったのだ)、夜は東京国際映画祭で「5月の後」を(感想は明日)。行きも帰りもしとしとと雨。もう秋の雨なんだ。冷たい。今日で映画祭もおしまい。長くて楽しかった。明日は洗濯しよう。編み物もしよう。片づけもしよう。
2012.10.27 Saturday
左手の甲のメモ。
先日電車に小学生の女の子が乗ってきた。空いている席を見つけて座る。ランドセルをひざの上に乗せて、算数のドリルを取り出す。ひっ算を勉強中のようだ。穴埋めを始める。左手の甲に
重松 清
宮沢賢治
と書いてあった。
そうか、小学生はこういう本を勧められたり読んだりするのか。はっとさせられた。
重松 清
宮沢賢治
と書いてあった。
そうか、小学生はこういう本を勧められたり読んだりするのか。はっとさせられた。
2012.10.26 Friday
作る、そして捨てる。
今日は何も予定のない日で、久しぶりにゆっくり過ごした感じ。予定の詰まっている週とほとんど何もない週が交互にやってくる。というわけで、来週は自由な週。なにしようかな。今日は編み物で作った帽子と手袋が仕上がったので、次に靴下を編む計画を立てる。黄色い靴下と紺の靴下が片方ずつしかなかったので(いずれも毛糸切れになってしまったため)完成させる予定。自分の得意なかかとの編み方など分かってきて楽しい。日本画の絵の具も毛糸もそうだけれど、大先生のように山のように並んだ棚からひょいと取ってきて使うというような夢の生活を一度でいいからしてみたい。
今本棚を中心に物を整理している。えらい古い切り抜きとか、もはや何を目的に取ってあったのかわからないもの、見たのかさえも忘れてしまった美術展のパンフレットなどなど、どかどか出てくる。これだけ時間がたってしまうと躊躇なく捨てられる。捨て始めると勢いがついてくる。来週も捨てよう。そして新しいものを買おう。
今本棚を中心に物を整理している。えらい古い切り抜きとか、もはや何を目的に取ってあったのかわからないもの、見たのかさえも忘れてしまった美術展のパンフレットなどなど、どかどか出てくる。これだけ時間がたってしまうと躊躇なく捨てられる。捨て始めると勢いがついてくる。来週も捨てよう。そして新しいものを買おう。
2012.10.25 Thursday
東京国際映画祭「最後の羊飼い」を観ました。
昨日はまた東京国際映画祭にて「最後の羊飼い」でした。
映画もさることながらその後のQ&Aがとても良かった。イタリア人監督ともう一人の美しいイタリア人女性が話してくれて、映画の謎やその魅力をいっぱい語ってくれた。
まず、羊飼いは実在の人物である。春と夏は山に、秋と冬はミラノの街に住んでいる。ミラノはイタリアではローマに続く第二の都市だから、日本でいうと大阪みたいな位置づけ。山ではまるでハイジのいる山のように羊たちを犬とともに管理しつつ暮らしている。都会では車を勝手にせき止めて道路で思いっきり広がって歩いている。
次に、羊飼いは太ったおじさんなのだ。存在感もキャラも忘れられない人なのだ。体型は寺内貫太郎か石ちゃんかといった感じ。しかし、犬のmaruを連れて山や谷を縦横無尽に歩き回る。もちろんミラノの街も羊たちとともに歩きまわる。
この映画は一応ドキュメンタリーということになっているが、トークショーの中でとあるエピソードは作られものであることが明かされた。それはクライマックスのミラノの大聖堂広場に行くところ。そういうヤラセが明らかになるとちょっとがっかりな気持ちになるのだが今回はそうではなく、どっちでもいい、素晴らしいじゃないかという気持ちになった。他の人はどう感じたのかわからないけれど、知った人に驚きをもたらしたことは間違いないと思う。
この映画の価値の一つは、羊たちが都会で暮らしているということのその先に、いつかは都会から自然がなくなってしまうかもしれないという不安が待っているということ。しかしそれを守ることも壊すのも人間であって、監督がいっていたように暗い話題ばかりが取り上げられる毎日の中で希望がある映画を作りたかった、ということなんだと思う。
司会者の人が話していたように毎年この映画祭にはイタリアの自然のドキュメンタリー映画が登場する。きっとこの映画も映画祭の後にどこかで上映されるだろう。動物がたくさん出てくる楽しい映画でもあり、今の都会に住んでいる人への問題提起でもあり、こうしたレアな職業の人への注目でもある。見る人によって感じる度合いやポイントが違うと思う。とてもいい映画だ。私はますますロバが好きになった。
最後に、何百頭もの羊たちと組み合わされた音楽がよかった。ピアノ協奏曲だったり、イタリアのポップスだったり。監督の腕の見せどころの一つだったと思う。
映画もさることながらその後のQ&Aがとても良かった。イタリア人監督ともう一人の美しいイタリア人女性が話してくれて、映画の謎やその魅力をいっぱい語ってくれた。
まず、羊飼いは実在の人物である。春と夏は山に、秋と冬はミラノの街に住んでいる。ミラノはイタリアではローマに続く第二の都市だから、日本でいうと大阪みたいな位置づけ。山ではまるでハイジのいる山のように羊たちを犬とともに管理しつつ暮らしている。都会では車を勝手にせき止めて道路で思いっきり広がって歩いている。
次に、羊飼いは太ったおじさんなのだ。存在感もキャラも忘れられない人なのだ。体型は寺内貫太郎か石ちゃんかといった感じ。しかし、犬のmaruを連れて山や谷を縦横無尽に歩き回る。もちろんミラノの街も羊たちとともに歩きまわる。
この映画は一応ドキュメンタリーということになっているが、トークショーの中でとあるエピソードは作られものであることが明かされた。それはクライマックスのミラノの大聖堂広場に行くところ。そういうヤラセが明らかになるとちょっとがっかりな気持ちになるのだが今回はそうではなく、どっちでもいい、素晴らしいじゃないかという気持ちになった。他の人はどう感じたのかわからないけれど、知った人に驚きをもたらしたことは間違いないと思う。
この映画の価値の一つは、羊たちが都会で暮らしているということのその先に、いつかは都会から自然がなくなってしまうかもしれないという不安が待っているということ。しかしそれを守ることも壊すのも人間であって、監督がいっていたように暗い話題ばかりが取り上げられる毎日の中で希望がある映画を作りたかった、ということなんだと思う。
司会者の人が話していたように毎年この映画祭にはイタリアの自然のドキュメンタリー映画が登場する。きっとこの映画も映画祭の後にどこかで上映されるだろう。動物がたくさん出てくる楽しい映画でもあり、今の都会に住んでいる人への問題提起でもあり、こうしたレアな職業の人への注目でもある。見る人によって感じる度合いやポイントが違うと思う。とてもいい映画だ。私はますますロバが好きになった。
最後に、何百頭もの羊たちと組み合わされた音楽がよかった。ピアノ協奏曲だったり、イタリアのポップスだったり。監督の腕の見せどころの一つだったと思う。
2012.10.24 Wednesday
東京国際映画祭「Reality」を観ました。
昨日は東京国際映画祭へ。イタリア映画「Reality」を見てきました。
ナポリに住む男、ルチアーノ。親戚に囲まれ(ああイタリアっぽい)、奥さんと3人の子持ち。いとこといっしょに魚屋を経営している。地道な生活をするこの男がTV出演のオーディションをきっかけにサクセスストーリーを夢見る。オーディションの結果がなかなか来なくて、おかしいおかしい落ちるはずないというところからだんだん狂気の世界に入っていく。家族たちは正気。近所の人(ナポリっぽい)も正気。自分だけ狂気。狂気に突っ走っていくという路線ではなく、「あいつ変だよね。んまあ落ち込んでるから仕方ない」という周囲とのズレをナポリの下町を舞台に描いてゆく。
終わり方がちょっともやもやな感じなんだけど、単純明快じゃないところがあとになってじんわりくる。自分がズレのあっち側なのか、見ている間にこっち側に来ちゃったのかなんかその境界線をふらふら歩いているような気がする。誰かに、そうあの気の強うそうな奥さんに手を引っ張ってもらいたいような気分なのだ。
これは飛行機で見てしまったらなんのことかさっぱりわからない映画だったに違いない。長かったけど見てよかった。
ナポリに住む男、ルチアーノ。親戚に囲まれ(ああイタリアっぽい)、奥さんと3人の子持ち。いとこといっしょに魚屋を経営している。地道な生活をするこの男がTV出演のオーディションをきっかけにサクセスストーリーを夢見る。オーディションの結果がなかなか来なくて、おかしいおかしい落ちるはずないというところからだんだん狂気の世界に入っていく。家族たちは正気。近所の人(ナポリっぽい)も正気。自分だけ狂気。狂気に突っ走っていくという路線ではなく、「あいつ変だよね。んまあ落ち込んでるから仕方ない」という周囲とのズレをナポリの下町を舞台に描いてゆく。
終わり方がちょっともやもやな感じなんだけど、単純明快じゃないところがあとになってじんわりくる。自分がズレのあっち側なのか、見ている間にこっち側に来ちゃったのかなんかその境界線をふらふら歩いているような気がする。誰かに、そうあの気の強うそうな奥さんに手を引っ張ってもらいたいような気分なのだ。
これは飛行機で見てしまったらなんのことかさっぱりわからない映画だったに違いない。長かったけど見てよかった。
2012.10.23 Tuesday
富士フォトサロンでマグナム。
今日は六本木にてランチ&映画。待ち合わせの前に富士フォトサロンに入ってみる。マグナムの写真を少し飾ってあって、じっくり見てしまう。マグナムの人たちの撮る写真は、その奥にあるもの、撮ったときのこと、その一枚を選んだ理由を考えてしまう。フジの中判カメラを見てほしくなる。フィルムの写真の力をまだまだ感じたい。ランチはピッツェリア・ナプレ。おいしかったけどちょっと高い。しかしエスプレッソは熱くなく量も少なく合格。イタリア男のイタリア人らしい接客に受けまくる。映画の感想は明日。
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